今回は型枠大工についてご紹介したいと思います。
【型枠大工】
主要構造部を、鉄筋とコンクリートで作られる建築物を主に扱い、
15階建て程度のマンションやビル、学校、病院などの中・高層建築物を施工します。
「型枠大工はどんな仕事をしていると思いますか?」と質問すると、
大体の答えが「土を掘っている」とか「鉄筋を組んだりしている」などの反応が返ってきますが、
それは土工や鉄筋屋の仕事であり、型枠大工の仕事ではありません。
では、どんな仕事をするのかというと、そもそもマンションやビルというのはその形になるように型枠を組立てて、
そこにコンクリートを流し込み、固まってから型枠を外してやると、その形に形成されます。
型枠大工は、その「型枠」を加工したり、建込んだりする仕事を主としています。
では、『型枠』とはなにかというと、12mmのべニア板に桟木(サンギ)という木材を釘で打ち付け、
壁や柱や梁などの形に作ります。それを、現場で建込んで(組立てて)、コンクリートを流し込める様にする物です。
コンクリートを流し込み、溢れないように抑え込むので型枠を含め、
それを支える単管(鉄パイプ)やパイプサポートなど重量物が多く、普通の人よりも筋力や体力が必要となってきます。
型枠大工が所属するのは、「〇〇建設工業」や「〇〇建設」といわれる建設会社で、
大手ゼネコン(総合建設会社)の下請け業者として、大勢の人達が所属しています。
また、近年では社会保険や厚生年金などの福利厚生を整備して、「正社員雇用」する建設会社も増えてきております。
施工する建築物が大規模なものが多いので、人数も沢山必要となり、
今後の業界の見通しでも好景気な状態になりつつあります。
使用する道具は、電動工具も使用しますが現場が大きく電気が届かない(引いてこれない)場合もあるので、
玄翁(トンカチ)や手ノコもよく使用されているので、技術・技能の衰えはあまりありません。
また、現場へも大人数で入場するため、駐車場が確保できないので会社の車に乗り合いで移動することが多く、
免許がなくても比較的支障が出にくいです。